四季折々、さまざまな物語が展開される自然豊かな里山。
豪雪に耐えてきた黒光りする梁と柱。
古民家と共存する、世界を代表するデザイナーの家具。
創造力と創作欲をかきたてる現代アート。
そしてなにより、自然の力強さを感じる食……。
里山十帖はお篭もり旅館でも、サービスを競うホテルでもありません。
「Redefine Luxury」。
私たちは体験と発見こそが、真の贅沢だと考えています。
2014年5月、私たちは新しい宿をオープンさせました。
でも旅館を始めたかったわけではありません。
レストランを始めたかったわけでもありません。
始めたかったのは、新たなインタラクティブ・メディアの枠組みをつくること。
見る、嗅ぐ、聞く、感じる、眺める、座る、くつろぐ、食べる、飲む、寝る……。
滞在中になにかひとつでもインスピレーションを感じていただければ、
それはこの上ない幸せです。
そして、あなたが感じたことを発信することで、
モノ、人、理念が一体となった新たなメディアが完成します。
「米一粒がメディア」。
「椅子はそのフォルムだけではなく、座り心地がメディア」。
「そこにある風景そのものがメディア」。
人と人の対話だけでなく、モノが、建物が、風景が語り出す……、
そんなメディアをつくっていきたいと考えています。
もちろん、小難しいことを考える必要もなければ、強要するつもりもありません。
「静かだねぇ」「美味しいね」「鳥の声に癒されるなぁ」
「疲れない椅子だね」「素晴らしい天の川だなぁ」「ぐっすり眠れたわ」……。
仰々しいおもてなしはいたしせんが、どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。
あなたにとって、心満たされる時間でありますように。
株式会社自遊人
クリエイティブ・ディレクター
岩佐十良
「里山十帖」が、このたび2014年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
その中でも独自性、提案性、審美性などの点で審査委員会により特に高い評価を得た100件が選ばれる「グッドデザイン・ベスト100」にも選出。応募総数3601
件のうち、受賞は1258件、そのベスト100。大変栄誉ある賞です。
さらに中小企業のグッドデザイン賞受賞対象の中
で、特に優れているものに贈られる特別賞「ものづくりデザイン賞(中小企業庁長官賞)」も受賞。
「地域発信のためにデザインを活用した取り組み。宿とサービスを提供するしくみだけでなく、高いクオリティでまとめられたデザインも高く評価された。新潟・南魚沼地域の「食」と「農」の連携など、10のテーマを集めてつなげる事で、単純に「泊まる」だけではない価値を提供している。地域の住民も取り組みに参加し、山村の活性化と雇用創出も生み出している点が評価された。」として高く評価いただきました。
「ベスト100」&「ものづくりデザイン賞(中小企業庁長官賞)」受賞は宿泊施設としては初めてのこと。従来の旅館とは異なる「提案型施設」「体感するメディア」として高く評価いただきました。
当社では今回の受賞を契機に「里山十帖」プロジェクトの拡大を図るとともに、様々な視点でのデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に務めてまいります。
プロジェクト名の由来は「さとやまから始まる10の物語」。
ライフスタイル提案型の複合施設「里山十帖」(敷地面積7,955㎡、延べ床面積1,880㎡)を拠点に展開するプログラムの総称。
「真に豊かな暮らし」を提案・発信することを目的に、オーガニック魚沼産コシヒカリを育てる農作業体験「農」、美術大学との産学協同でリノベーションに取り組む「芸」、料理人とのコラボレーションで地産地消の郷土食文化に新たな彩りを加える「食」などのほか、衣・住・遊・環・癒・健・集の全10テーマで構成。テーマの異なる12の客室「HOTEL 自遊人」、レストラン 「Organic&Creation早苗饗」、ライフスタイルショップ「THEMA」を併設するほか、周囲の大自然を活用して規模を問わずあらゆる形の企画を展開している。
リアルな体験を通じて参加者の五感を刺激するだけでなく、単純な温泉旅行に留まらない新たな旅のスタイルや目的地を生み出すことで観光名所に乏しい山村の活性化と雇用創出も担っている。
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