ご予約検索 × CLOSE
ご宿泊日 / /  
ご宿泊人数

さとやまからはじまる十の物語6.「芸術」

創造的発想が生まれる場所に。
里山アートプロジェクト。

里山十帖の館内には何人ものアーティストの作品が展示してあります。そしてまだまだアーティストも募集中。「なぜアート?」というご意見も頂戴するのですが、それはアートやデザインの可能性を知っていただきたいから。

農業問題も、環境問題も、社会にはさまざまな問題が山積みですが、ちょっと違う側面から眺めてみると、意外な解決の糸口が見えたりします。それが「創造的発想」。業界用語的に言うなら「クリエイティブ」です。たとえば農業問題でいう六次産業化に重要なのはクリエイティブ力であることは間違いありません。

重要なのはクリエイティブ力を養うこと。

というと、なんだか学校に通ったり、通信講座を受講したり、はたまた本を読んだりしないといけないのでは? と思ってしまいますが、そんなことはありません。「絵が描けないから」「美術が2だったから」と苦手意識を持つ必要もありません。
創造的発想に必要なのは「感じること」と「考える力」。日常を離れて心を解放できる時間、空間で、ニュートラルな気持ちで作品に触れる……。きっと、誰もが「うわぁ!」とか「きれい!」とか「なんだこりゃ!」とか「不思議〜!」とか、何かを素直に感じるはずです。そして「なんでこの場所にしっくり収まっているんだろう」と考えてもらえれば、もう言うことはありません。

よく、館内作品の解説を求められるのですが、アートに解説を求めるのは日本人の悪い癖だと思います。評論家の解説はあくまで評論家一個人の意見であり、それが絶対的価値ではありません。単純に作品を見て、ピンと来たか、何も感じないか。好きか、嫌いか。ついでに「好き」「嫌い」と感じた背景、つまり自分の趣味、嗜好、世の中の流行、社会的背景などを考えていただければ、私たちとしては最高です。

里山十帖では「里山アートプロジェクト」と題して、これからもさまざまな企画展示やトークショー、イベントなどを開いていきたいと思っています。その理由はアートやデザインが、行き詰まった地方経済を活性化する原動力になる可能性があると信じているから。里山十帖が「創造的発想」の生まれる場でありたいと考えています。

これもまた、将来的にはスポンサーが必要なプロジェクトですが、現在のところ、補助金や助成金も使っていません。しかも運営資金は「剰余金」ではなく、銀行からの借り入れです。
これは経営論的にはまったく合理性に欠ける行為であり、経済学的には生産性に欠けるようですが、私たちにとっては「創造的発想」。私たちの目指すところは、農業と芸術と地域を結びつけること。

ご理解いただける協力者が現れることを願いつつ……。

クリエイティブディレクター 岩佐十良

さとやまからはじまる十の物語

7.「遊」 5.「環境」

Satoyama journal

春夏秋冬。季節の物語をお届けします。
里山十帖の日々をほぼ毎日、更新。ぜひご覧ください。